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BLOGインターンシップ 第3弾 Part2
- (期間:8月31日〜9月14日の10日間)
第1回と第2回と札幌国際大学様からインターンシップとして
過去に1名ずつきていただいているのですが
Part1でお伝えした通り今回は2名来ております!
そして2人目の生徒さんの講師はこの僕、加藤となりました!
実は今までに後輩がつくという機会がなく、実質第1号目
そんな状態で不安と期待が入り混じった中、来ていただいた生徒さんは
札幌国際大学人分学部現代文化学科
2年生の新美くん!
最初学科名などをみた時にこれは加藤よりも頭が良さそう!
これは講師として危ういのではないかと履歴書を見ていた1ヶ月後に
初顔合わせという事で面談に来てくれました
面談ではインターンとして10日間
何を制作して何を伝えたいかのヒアリングを行いました。
そしてここが最初の加藤のお仕事「アイディアを引き出す」です
ですが、中々決まらない、、、
学部に由来するもの、本人のルーツに携わるものを
考えていましたがピンとこず、、、不甲斐ない!!
その日決まったものが名古屋と札幌の観光ツアーの告知物(架空)でした
新美くんは名古屋が好きという事で考えましたが詰めていくと少しばかり難しい!
そして面談の日に話していたある事を思い出し、電話をかけちゃいました
中学の頃に好きで描いていたという架空の県の地図
それを試しに送って欲しいとお願いした後日
送ってもらった写真がコチラ!
こ、これは!?
見た瞬間、驚きで笑ってしまいました!
ここまで想像できる人がいるのかと驚き、思わず電話をかけてしまい聞いてみると
実はまだまだ設定があるとの事
人口や市、町の名前、色々他にもありました!(研修中にも新しいものが発覚します)
これはもうインターンの課題にするしかないと話すと
恥ずかしいながらもやってみたいですとの事
心なしか新美くんの声のトーンも上がり生き生きとしていて
僕もこの頃からワクワクしていました!
そして方向性が決まり、制作と思いきや実は研修までに1ヶ月の期間があります
制作するにも材料等の準備が必要なので
宿題として考えておいて欲しい事を送りました!
もし架空の県をリアルにしていくとしたらこれが必要?期間は間に合う?と
考えながら参考もつけつつ、課題を作る先生の気分で作っていきました
実は加藤、専門学校の卒制は架空のもの。この手の案はノリノリでした!
そして半月が経ち進捗の具合を伺うと
これは!?全然書いてない!?と思い連絡をすると
学校の課題やバイトが忙しくこれから本格的に手をつけていくとの事
なるほど!と思いつつももしかして量が多かったか?と後悔している中
さらに時が経ち、研修まで残り1週間、再度連絡をとると
おお!しっかりと書き込んであるではないですか!
(ロゴとゆるキャラはこの後のお楽しみです!)
しかも詳細に設定も書いてあり、更にノートには他の情報も書きため済み!
地図も中学の頃のものを使用する予定でしたが
情報を変えた為、少し書き直したとの事
これだけ素材が揃っていれば、制作するのが楽しみで仕方がありません!
マストで制作するのは「地図」「県章+名刺」「ゆるキャラ」
オリジナル県「新美県」始動です!
インターンスタート!〜地図制作編〜
出社時間より早く来た新美くんは少し緊張しているようでした。
それでもきちんとアートルームの皆さんの前で挨拶を済ませ、
軽い打ち合わせ後、早速制作に入ります
新美くんはパソコンを持っていますが
Windowsで普段はレポート等にしか使用しないようです
我が社ではMacを使用している為、電源の付け方、キーボードの違う点
最初から新鮮な事ばかりでした
当然Illustrator(デザイン制作ソフト)も触るのが初めてな訳で
僕らが当然のように使っているパスも、中々上手く描けず練習から入りました
これは時間がかかるかも?と思っていた矢先
すぐに使いこなし、スキャンした地図もなんなくなぞっていきました!
そして何日かかけ制作した地図はコチラ!
これは素晴らしい!最初アート的な線を描いていたと思えない仕上がり!
通常の地図、区画、人工、分布図、どれも情報がないと作れないものばかり!
県の形は鳥の形をしているというユニークな県!
特に、人口の地図はリアルで加藤もお気に入りでした!
進行が予想よりも良かったので早めの県章の制作に移っていきます!
〜県章+名刺制作編〜
県章は都道府県によって形や意味合いは様々
デザイナーでもロゴマークはとても苦労する案件でございます
まずは描いてくれたロゴマークはこちら
宿題の準備期間、これで良いのかと試行錯誤していたようです
コンパスで書いたり書き直したりと、跡が物語っていますね!
さてさて、ここで気になるロゴマークの由来やなぜこの形?と
皆さんお思いかと思いますが完成した物と一緒に説明していきます!
鋭い人はお気づきかもしれませんが新美県という事で
「ニ」「イ」「ビ」とカタカナになっていたのです!これは加藤もびっくり!
そして色や形でわかると思いますが新美県
トマトの生産量が1位なので形もピッタリ!
(狙ってるわけではなく奇跡的にドンピシャでした!)
地図の制作の際もですが新美くんにとってデジタル作業は初めて
コピー&ペーストや正円ツールが正確で
「手書きじゃできないことですよ!」と手を叩くほど感動していました!
それを見て専門の頃の自分もそうだったなぁと初心にかえる加藤でした
そんな事がありながらとても良い県章が出来上がり
そのまま名刺にしちゃいました!
っぽい!これはプレゼンの時どうなるかなとワクワクしていた2人!
デザインが完成したらこれで終わりではありません!
紙媒体は印刷して納品するもの
という事で「ペーパーショップサクマ」さんにお邪魔させていただきました!
※撮影許可は取っております
紙専門店というもの自体知らない新美くんは
「これ全部紙ですか!?」と感動していました!
一般の方は知らない方もいると思いますが紙の種類は無限大なのです!
今回は名刺用で白い紙から好きなものを選んでもらいます
白と言っても様々、光沢がある紙、手触りが良い紙、ラメが入っている紙
200種類?あるかわかりませんが沢山あります
そんなこんなで迷いながらもお気に入りの紙を探す新美くん
選んだ紙はコチラ!
選ばれたのは「アラベール」と「キュリアスIR」でした!
これは加藤もお世話になっている紙!ナイスセレクトでした!
そして戻った後は早速印刷!
データでトンボ(切る為の印)をつけてプリンターに紙をセットし印刷
カッターで切る方法を教えて5分後
「加藤さん、やっちゃいました」と、、、
手でも切ってしまったか!と思い見てみると
名刺の様子がおかしい!?加藤の伝え方が良くなく失敗してました笑
A4の紙で8枚できる予定ができたのは2枚
完全に加藤やらかしてしまいました!予備買っておいて良かった、、
写真は作るまでに失敗した名刺達です。個人的には2枚繋がってるのがツボでした笑
色々ありつつも名刺は完成!次はゆるキャラです!
〜ゆるきゃら制作編〜
ゆるキャラはゆるく見えますがご当地の良さを最大限に生かしたものが沢山!
新美県の良さが詰まったものにできればと話していきました!
まずは送ってくれた案はコチラ!
トマッピー!両手、両腕がトマト!なんとも斬新なキャラクター!
これをベースに新美県の魅力を詰めていきます!
オリジナリティを出す為には掛け合わせが必要になってきます
「トマト」は確定させ、他の新美県の要素「漁業」「海水浴」「果物」と考え
最終的に県の形「鳥の頭」と掛け合わせ作る事にしました!
名前もトマトとトリを合わせてトマトリッピーに変更!
図形を使い制作した後にここで
キャラクターを作らせると命が宿ると言われる
スペシャルゲスト講師「パチク坂本」の登場です!
新美くんに「この楕円の足だと歩く時転んでしまうよね?」
「赤にも濃さがあってそれによって見え方も違う」
リアルにゆるキャラを作るとしたらという観点から
更なるブラッシュアップを重ね、出来上がったキャラクターはコチラ!
これはtheゆるキャラだ!!!命が吹き込まれている!!
新美くんも満足そうな顔をしていて出力した紙を持って帰りたいと言っていました!
そしてある事を思いついた加藤は新美くんと相談し、ある物を作る事を決めました
〜ゆるきゃらの立体化編〜
インターンの最終日に弊社では
社員の皆さんにプレゼンするというのが風習となっております
緊張するであろう新美くんを和らげる為、
何かできないかと考えたのがゆるキャラの立体化
予定にはありませんでしたが進行スピードがめちゃ早だったので作っちゃう事にしました!
最初、そんな事できちゃうんですか!と驚いていましたが
手作業しか取り柄のない加藤、頑張っちゃいます!(作業は新美くん)
頭身を合わせ、体のパーツを分割し、出力していきます
切る時には2枚重ねて切るのですが新美くんは器用に上の1枚のみを切ってました笑
その後は張り合わせからの厚紙に貼ったりと手作業のオンパレードでした(作業は新美くん)
中盤になってくると新美くんは職人になっていて
スティックのりの残量から厚紙を何枚塗れるか計算していました笑
厚紙に貼り、形を切り終わった後は装着する為、留め具を制作していきます
こんな感じに作っていきます!体の数値が出るのでなかなか恥ずかしい
ここもう少し長くしてと言うのが恥ずかしい加藤でした
そんなこんなで出来上がり試着した姿がコチラ!
イベント会場にいそう!ちらちらと本体は見えますがこれは良い!
長さを微調整したり、前が見えないので少し穴を開けたりと修正して
そっとアートルームに置いて本番まで置いておきました
ここで箸休めとしておまけ編やっちゃいます!
〜新美くんが聞いちゃいました!質問応答編〜
実はインターン生は研修日誌というものを書いております
その日誌の中に広告業の事を聞いてみたいとあったのでやっちゃいます!
「ピチクパチクが質問に答えちゃうよ!コーナー」
ピチク加藤とパチク坂本が広告業の事に対しての質問に答えるというものです!
今回は抜粋したものを書いていきます!
新美くん「デザインの発想はどうやって考え制作しているか?」
パチク坂本「ヒアリングを元にするのが多い形から作る人もいれば」
ピチク加藤「根本的な考えから作る人もいるし」
パチク坂本「思いを文字にしてそれをつなぎ合わせて形にする」
ピチク加藤「例えば新美くんの今回作ったのもそうだよね?ヒアリングしてどういう風にしようってなったやつを形にしている」
パチク坂本「加藤君と新美くんがやっていた流れが仕事と一緒」
新美くん「なるほど」
パチク坂本「ヒアリングがないと形だけは作れるんだけど想いのないものになってしまう」
ピチク加藤「今回でいうと地図作りたいです!だけだと情報が少ないから他(ロゴ、ゆるキャラ)のものを作るっていう発想がなかったりするねー」
パチク坂本「発想に関しては寄り添いあってヒアリングして言葉を元に作る」
ピチク加藤「いいね。良い言葉だわ」
新美くん「もう一度お願いします」
パチク坂本「いやだ」
新美くん「え?」
新美くん「デザインの発想が思いつかなくなる事はあるのか?その場合どうするのか?」
ピチクパチク「銭湯にいきます」
新美くん「リフレッシュすると言う事ですか?」
パチク坂本「忙しい時に仕事がくると絶対良い発想が出ないし焦るから一旦、銭湯」
ピチク加藤「ぼやぁ〜とした感じで考えるとハッと思いつくことがあるねー」
パチク坂本「本当に出なかった時は3~4ヶ月ぐらい待たせてしまった時がある!その時はクライアントさんの好きな番組を見たりして、話をできるようにして寄り添い、話せるようにしてヒントを探ったりもした」
新美くん「発信力に自信がありません。あげるにはどうすれば良いですか?」
ピチク加藤「自分が発信するものに自信があれば、おのずとテンションも上がって伝えられるし、そうすると自然と相手にも伝わっておおっ!てなる」
新美くん「自分の好みをどれくらい反映させるのか?」
パチク坂本「受け入れてくれる関係性があるんだったら迷わず出す!提案って複数つくるからそれに混ぜとく、選んでくれるならそのままだしだめだったらその人に合わせて提案するね」
本当は30分程応答し、お昼も過ぎるくらい真摯に質問してくれました!
新美くんは沢山メモをとっていて頭がパンク寸前になってました笑
プレゼンまで残り1日
発表する資料を制作する為に今までに作ったものをまとめていきます
この段階で初めて並べてみるとこんなに作ったんだと感動していました
プレゼンの最初の掴みで名刺を渡すくだりをどう仕掛けるか
県章はどのように発表すると伝わるか
などなど、色々模索し予行練習を繰り返し本番当日、、、
インターン最終日
15時から本社で社内に向けたオンラインプレゼンをする為
午前中は人の字を大量に書いてガブ飲みしていた新美くん
すごいのを作ったから自信持ってと声をかけつついざ、本社へ
到着すると荒井社長がもうすでにセッティングをしていただいていて
緊張感が少し強まる研修生2人
そんな中、加藤は忘れ物をしアートルームへ出戻り。申し訳ない!
戻った後少し経ち、いよいよプレゼン開始です!
最初は奥田さんの発表でした!詳細はpart1にてご覧ください!
制作準備の過程から見ていたりちょくちょく様子を見ていましたが
下準備もきちんと調べ、難しい内容をわかりやくまとめたプレゼンでした!素晴らしい!
そして新美くんの発表
加藤は授業参観の親のような気持ちで緊張し見守っていましたが
そんな気持ちをかき消すようなプレゼンでした!
アドリブもあり、より架空なものがリアルに、気持ちも入っていて
皆さんの顔はオンラインで見えませんが伝わっているのを感じました!
そんなプレゼンの資料と写真はコチラ!
本来であれば直の説明をお伝えしたかったのですが記事なのですいません!
地図をズームして説明したり、資料に載ってない事を説明したりと
本当にとてもよかったです!
発表が終わった2人は少し疲れが見えるも満足そうなやり切った顔をしていました
本社に来るのが初めての状態で、会った事がない人にプレゼンするのは
とても緊張する事です!2人とも本当にお疲れ様!
そして最後の日誌も書き終わり、お別れとなるとなかなか寂しいものです
席が後ろでピチクパチクは1日に何回笑ったかわからないくらい楽しかった研修期間
全く知識がない状態でスポンジのようにどんどん吸い込み
教えるたびに驚いてくれる姿がとても印象的でした
キャラも実はすごい個性的で面白話は山程あり書きたかったのですが
ここでは本人の為にも書き止めておきます
加藤の小言になってしまいますが
本当に僕にとっても有意義な期間で、共に成長できました
後輩がいた事がなく、新美くんも初めてのパソコン作業
不安の状態で講師を受け持ちましたが終わってみるとあっという間で
そんな気持ちは気づいたらなくなっていました
最初は学科に携わるものやルーツに関係あるもので考えて意味のあるものにしないとと
思っていましたがその考えが吹き飛ぶ程の案
これを形にしてあげたい!建前の意味ではなく本人にとって本当の意味のあるものとは?
何かに囚われず自由で好きな事を好きなままに表現する大切さを再認識させられました
そんな大切な機会をくれた新美くん
本当にありがとう!!木村エージェンシー社員一同、心より応援してます!!!
もしピチクパチクのイベントで会ったりしたら宜しくね!またね!!
後日、ニット帽を忘れて取りに来た新美くんと会えましたとさ
筆者:加藤